プレスリリース
2020年4月22日

ZEH補助金 コロナの影響

新型コロナウイルスの影響により住宅の引き渡しが遅れる見方が強い状況にあるが、補助金を利用している案件が年度を跨ぐ場合どのように対応すれば良いのか―。

 本誌は大手ハウスメーカーや地域有力ビルダーにヒアリングを行ったところ、コロナウイルスの影響によりトイレなど一部の住宅設備の納期遅延から、3月中に予定していた住宅の引き渡しについても、遅れる見込みとであることがわかった。そんな中、国交省の地域型住宅グリーン化事業と環境省のZEH補助金の2つのZEH関連補助事業は、今年度分の事業が現時点でも続いている。

 グリーン化事業については、補助を利用したZEH事業については、今年度末までの完了を要件としている。しかし先の通り引き渡しが間に合わない可能性があることから「状況を鑑み、間に合わないものについては運営事務局に相談頂ければ、最大限配慮する」(国土交通省住宅局住宅生産課)とする。

 一方、環境省のZEH補助金は現在、第5次公募を1月20日~3月27日まで行っているところ。とは言え、ZEH事業の完了報告は、もともと年度を跨ぐ10月30日までを期限としており、環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室は「先を予測できない状況であるが、時間的猶予があるため、現時点では期限変更の予定はない」としている。

 次年度補助事業については、補正予算で組まれたZEH+R、コミュニティZEH向け補助の申請受付開始が3月から、ZEHやZEH+など令和2年度予算内の事業は同4月または5月から開始されるが、いずれも事業完了は年末~年度末を予定しているため、経産省・環境省ともに「現状、申請受付期間を変更する予定はない」とする。国交省のグリーン化事業に関しても、「例年と同様、年度末までの完了スケジュールとなれば、期限までに猶予があるため、変更の予定はない」と他2省と同じ見解を示している。

 感染拡大の影響により、様々なイベントが取り止めや延期となっており、3月より北海道から九州にかけ7会場で実施を予定していた『ZEH等3省合同説明会』も中止となった。例年、同会にてZEH補助事業の概要が公表されていたが、今回はリスケジュールも行わず、HP上にて資料を公開し情報を周知するとしている。関連資料は速報の通り。

【関連情報】
【速報!】経済産業省&環境省、ZEH補助金の変更点 公開
(2020年3月9日掲載)

 経済産業省と環境省は令和2年度ZEHゼッチ支援事業の主なポイント・変更点をまとめた資料を公開した。詳細は下記HPより。

《SMARTHOUSE 参照》

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