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2022年10月22日

太陽光パネルに新たな可能性【ペロブスカイト】に注目

当社純友電工は、長い間再生可能エネルギーの次世代の大きな役割を担うであろうペロブスカイトに注目してきました。

 ペロブスカイトは一般的な化学物質から合成することができ、太陽電池のほか、【発光ダイオード】【触媒電極】【燃料電池】【ICチップ】【レーザー】【センサー】などの用途に使用することが可能です。

これまでに、いくつかの新しい太陽電池素材が登場していますが、既存の太陽電池のおよそ95%に使用されている、シリコン主流のマーケットに大きな変化を与えることはできませんでした。

そこで出てきたのが、ペロブスカイト。実用化できれば低価格で高効率の太陽電池を世に供給できることから、企業や学術機関は長い間、研究を重ねてきました

現在でも、様々な企業がペロブスカイトを使用した太陽電池のマーケット作成に向けて研究に取組んでいます。

一般的な太陽光パネル【シリコン】の電力返還効率は14%~20%が一般的ですが、ペロブスカイトを用いての電力変換効率は、既に25%まで高まってきています。従来のシリコンと合わせると30%を超える可能性まで出てきています。

ペロブスカイトの高い性質は大きく3つあります。

1つめは、ペロブスカイトはレアアースや供給制限のある素材を必要としないので輸入に価格が左右されることもありません。

2つに、柔軟性があるということです。例えば、ペロブスカイトを車の外装に搭載する事が出来れば、車が走ろうが止まろうが車の大容量バッテリー充電できるという革新的な機能を持ち合わせています。

3つ目は、太陽光が極端に当たらないところでも発電するということです。例えば曇りや雨の日に、室内にペロボスカイトを持ってきたとします。太陽光が当たらない室内、さらに雨の日という条件ですら発電してくれるという大変優れた性質の素材です。従来の太陽光パネルの概念を覆すイノベーションであることは間違いでしょう。

しかし、酸素や水分の影響を受けやすく、結晶内の結合に支障を来たし、電子が材料内を効率的に移動ができなくなる恐れがあるという問題があります。

これを解決出来れば急速に普及していく事に疑いの余地はないでしょう。

純友電工は、これからも純友電工はペロブスカイトに注目していきたいと思います。

純友電工